綺麗に無邪気に永遠に

ぼくの心をあなたは奪い去った

23






海人さん、23歳のお誕生日おめでとう。


22歳、最後の日も幸せだったでしょうか。
しあわせの黄色い世界が最後の日も、
あなたを包み込んでくれてたらいいな。


今日、きっとあなたの前にはずっと願い続けた黄色の世界が広がる。その光の中で今日のあなたはどんな風に笑うんだろう。どんな風に喜んで、どんな風にはしゃいで、どんな言葉を残すんだろう。もしかしたらちょっとだけ涙を流したりするのかな。いつかの小さな景色を思い出して、いつかの小さな自分に見せてあげたいと願うのかな。それとも、これから続く未来のことを思ったりするのかな。


たった数本からはじまった小さな黄色の世界が、数えきれないほどの光を集めて、大きな黄色の世界になったこと。それは紛れもなくあなたが今日までを必死に作ってきた証です。海人さんが色んな「大好き」を諦めなかったから。たくさん与えて、受け取ることを諦めなかったから。たくさん傷をつけながら、痛いなって笑いながら、それでも立ち上がることを諦めなかったから。あなたがいろんな必死を繰り返してくれたから、今日の瞬間があります。海人さんはいつも「ファンの人のおかげ」をくれるけれど、最初の数本の光からずっと、はじまりをくれたのは全部あなたなんだよ。最初からずっと「あなたのおかげ」なんです。全部海人さんがくれたもの。



海人さんを好きになってから、海人さんへのいろんな気持ちや気付きを勝手我が儘に残してきたけれど、気付いたらもう海人さんに残したい言葉も気付きもほとんど無くなっていました。それは好きでいる時間の中でたくさんのあなたを知れたような気がしているから、海人さんがずっと瞬間瞬間の気持ちをこちら側に伝えてくれて残してくれて、答え合わせをさせてくれたから。何度も言うけれどそれって本当にすごいことなんだよ。その贅沢をわたしは返すことが出来ないから、せめてしっかり受け止めて覚えおこうと思うんです。全部海人さんがくれたもの。


海人さんを好きでいることだけで、わたしは毎日を生きていけないし、たまに毎日すら生きていけなくなるし、それでもちゃんと毎日を生きてもいける。海人さんはわたしにとってそういう人。絶対じゃないけど絶対の人。そんな、よく分からない矛盾に出会いながらも好きでいることを選択しようと思えて、それをずっと選択させてくれる人。応援することを通しての「海人さん以上の人はもういないな」なんて、恥ずかしい言葉を何度も口にさせてくれる奇跡みたいな人。全部わたしの勝手な気持ちでも、全部海人さんがくれたもの。


わたしが思う海人さん。笑った顔は花が咲いたような人。踊る姿はキラキラ星がふるような人。誰よりも傷つきたくないのに誰よりも傷つきやすいこと。自分への期待は誰かの期待の前で姿を隠してしまうこと。未来への希望を持ちながら、いつかの幸せも、もう痛まない傷も一緒に連れていってくれること。その瞬間そこに居られない人を、いつも忘れないでいてくれること。愛される人のようで、誰よりも愛してきた人。自分の弱いところをそれも自分だと手を繋いであげられる人。永遠にあどけなくて、永遠にかっこよくいてくれる、これからもいちばんの人。

こうして貰ってばかりの毎日なのに、あなたはいつでも「もらった愛を返すつもり」でいてくれる人。


海人さん、お伽噺を叶え続けてくれるあなたには、叶わないお伽噺なんて無ければいいのにと心から思っているよ。それでも誰かにとっての当たり前が、あなたにとっては永遠に叶わないお伽噺になることが、これからもきっとたくさんある。


だから今日も明日もこの先も、どうか叶わないお伽噺を越える確かな「特別」がそこにあればいい。広がる黄色の世界があなたにほんの一瞬だけでも「この世界で一番幸せだ!」の気持ちをプレゼントできたらいい。そうして誰かにとってのお伽噺があなたの当たり前になって、何度もあなたを幸せにしてくれたらいい。わたしもまた素敵なタイミングがあるなら、その気持ちをプレゼントできる欠片になるからね。



23歳おめでとう、今日までを作ってくれて、辿り着いてくれた人。あなたの「認められたい」という言葉を聞くたびに、それが変わらない願いであり、あなたの原点なんだと何度も知ります。いつか答えが見つかるといいね。でもあなたの旅路は長くても永遠ではないから、たった一度きりをたくさん楽しんで。いくつになってもたまに怖くなって泣いちゃってもいいんです。大好きな人、大好きな色、大好きなステージが何度でもあなたを呼ぶから、そんなしあわせの中であなたが笑ってくれたなら、それだけでいい。


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2022.04.03


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